KSB cube mirror

(車両出入口ミラー)

安全をデザインする - design for safety

瀬戸内海放送新社屋の車両出入口に設置される車両出入口用ミラー兼オブジェ。

ともすれば、極力設置を回避する方向で検討されがちな安全確認ツールを建築意匠(キューブの積層ボリューム+鏡面仕上げによる風景の呼び込み)にシンクロするデザインとして、ポジティブにエントランス前に設置。

車両から自転車・歩行者を確認できるだけでなく、道行く人の目を引くことも効果として期待でき、双方に対して注意喚起・確認を促す。

ステンレス製カーブミラー(既製品)とステンレスPL(鏡面仕上)を溶接により一体化して製作。ミラーとして機能させる2つのキューブの角度を違えることで、歩道までの異なる停車位置におけるドライバーの視野に対応させている。またミラー自体が、極力視界の妨げにならず、重いイメージにならないよう、全てのキューブを東西方向に抜けた中空ボリュームとしている。

ミラーには、車や自転車、歩行者だけでなく、季節や天気、空や緑、地域の営みが常に映り込み、街角の安全と共に、ささやかではあるが新しい景色が生み出される。

2021年

© Copyright - ogawaa design studio